この記事には、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』のネタバレがあります。
未鑑賞の方は、映画を観たあとに読むのがおすすめです。
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の劇場パンフレット、大きさが単行本とほぼ同じなんです。
既刊の『ちいかわ』と並べても、まったく浮きません!
映画のパンフレットというより、新しい一冊が増えた感覚に近いです。
先に、この記事の結論です。
裏表紙にある液体のような加工も、私は海(水)だと思っています。
ちいかわが手放した鱗が、沈んでいった先の海です。
この記事で分かること
・単行本と揃えたサイズ
・表紙から裏表紙へ視線が動く仕組み
・裏表紙に残された液体と赤い鱗の読みかた
魅力は、単行本と同じサイズ


映画のパンフレットは、大判や横長のものが多いですよね。
本棚へ入れようとすると、そこだけ収まりが悪くなります。
ところが今回のパンフレットは、既刊の『ちいかわ』と並べられる大きさ。
これが本当にうれしい!
観た記念にどこかへしまっておくのではなく、
物語の一冊として、単行本のとなりに置けるんです。
並べた瞬間、映画が原作から切り離されなくなります。
『人魚の島のひみつ』が、これまでの巻から続く一冊として本棚に収まります!
表紙のちいかわは、まだ鱗を持っている

表紙に描かれているのは、赤い鱗を手にしたちいかわです。
鑑賞前は、南の島へ出かける楽しい一枚。
ところが結末を知ってから見ると、この赤い鱗が急に重たくなります。
あの鱗を、ちいかわが最後にどうしたのか。
それを知っていると、表紙のちいかわはまだ何も選んでいないように見えてきます。
裏返すと

そのままパンフレットを裏返してみます。
裏表紙は、深い青緑の一色。
そこへ透明な液体が散ったような加工が、ぷっくりと盛り上がっています。
光を受けると、その部分だけ質感が変わります。
紙の上に、本物の水滴がのっているように見えるんです!
そして飛沫のあいだには、置き去りにされた赤い鱗。
表紙で握られていたものが、ここでは誰の手にもありません。
表紙は物語の途中、裏表紙は物語のあと
この2枚のあいだに、映画のいちばん重い時間が入っています。
ちいかわが鱗を拾う。
島で何が起きていたのかに気づく。
そして、誰にも言わないまま手放す。
あの鱗は、犯人につながる証拠でした。
それでもちいかわは誰にも告げないまま、海へ返しています。
裏表紙に残っているのは、そのあとの景色なんです。
表紙は物語の途中。裏表紙は物語のあと。
パンフレットを読み終えて裏返したとき、ちょうど映画のラストにたどり着く。
そんなふうに設計されているのかもしれません!
液体の正体の考察
では、あの透明な液体は何なのか。
私は海の水だと考えています。
根拠にしたのは、飛沫と一緒に赤い鱗が置かれていることです。
鱗が最後に行き着いた場所は、海でした。
その鱗が液体の中にあるなら、まわりの液体も海と見るのが自然ですよね。
背景の青緑も、島をぐるりと囲んでいた海の色に近い。
船で渡り、浜辺で過ごし、最後にすべてを沈めた、あの海です。
透明な飛沫に、赤い鱗を添える。
この選びかたは、事件そのものより手放した瞬間を残そうとしたように見えます。
そう読むと、裏表紙はラストシーンをそのまま一枚にした絵なんです!
血飛沫に見えるという読みかたもある
一方で、この液体は怖いほうにも読めます。
「人魚の血は透明」
「撲殺シーンの血ではないか?」
「引きずった血の跡にも見える」
かわいい絵の中へ、不穏なものを混ぜてくる。
たしかに『ちいかわ』らしい仕掛けではあります!
もちろん、どちらとも決めきらない作りだった可能性は残ります。
見る人によって違う景色になるのも、この裏表紙のおもしろさですよね。
まとめ
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』のパンフレットは、映画の情報をまとめただけの冊子ではありません。
表紙のちいかわは、まだ赤い鱗を持っています。
裏返すと、その鱗は手を離れて海の中。
この2枚だけで、ちいかわが最後に何を選んだのかまで並んでいます。
そして何より、既刊の『ちいかわ』と同じサイズであることが大きい!
記念品ではなく、物語を構成する新しい一冊として本棚へ残せます。
映画を観終わったあとに、もう一度あの裏表紙を眺めてみてください。
🐾 こちらもどうぞ