⚠️ ネタバレ注意
この記事には、原作の島編および『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の結末までのネタバレを含みます。
未鑑賞の方は、鑑賞後に読んでください。
「わかったッ」
ハチワレがこの一言を聞いた瞬間、戦いは終わったように見えました。
でも、その直後にセイレーンが見ていたものまでつなげると、意味が反転します。
セイレーンがわかったのは、ハチワレの気持ちではありません。
人魚を食べた犯人が誰なのか。
セイレーンは復讐する相手を見つけたと確信していました。
「襲わないで」への返事ではなかった
戦いが終盤に差しかかった場面で、ハチワレはセイレーンに訴えます。
「もうみんなを襲わないで」
その直後に返ってきたのが、「わかったッ」でした。
この順番だけを見れば、会話はきれいにつながっています。
ハチワレも、言葉が届いたと思ったのでしょう。張りつめていた表情をゆるめます。
ところが、セイレーンの視線はハチワレに向いていませんでした。
その場でセイレーンが見つけたのは、フタバの体から取れた単3電池でした。
人魚を食べたことで、フタバは単3電池で動く「永遠の命」を得ていたんです。
それを目の前で確認したからこそ、セイレーンはフタバが人魚を食べた犯人だと気づいたと考えられます。
だから、あの返事は、
「もう襲わない。わかった」ではなく、「犯人がわかった」
ハチワレへの返事ではありませんでした。
| 人物 | 「わかった」の意味 |
|---|---|
| ハチワレ | もう島のみんなを襲わないと約束してくれた |
| セイレーン | 人魚を食べた犯人が判明した |
犯人がわかったなら、島民はもう襲われないのか
セイレーンが島民を襲っていた目的は、人魚を食べた犯人を捜すことでした。
犯人を特定できたなら、ほかの島民を手当たり次第に襲う理由はなくなります。
結果だけを見れば、ハチワレの願いに近い状態です。
島のみんなを襲う必要は、もうなくなった。
ただし、それはハチワレの説得でセイレーンが考えを改めたからではありません。
犯人捜しが終わったからです。
和解に聞こえた言葉が、実は復讐開始の合図です。
セイレーンの「わかったッ」は、セイレーン編に仕掛けられたミスリードの中でも、静かで怖い一言でした。



